| たこ薬師 |
東部地区には、目黒不動を始め大鳥神社、大円寺、海福時、播竜寺等、多くの神社仏閣が点在しています。 今回、その中でも面白い名前のお寺を紹介いたします。成就院、たこ薬師です。 成就院と言えばアジサイで有名な鎌倉のお寺や京都のお寺が有名ですが、ここ目黒にもあります。皆さんにはたこ薬師と言ったほうがお解かりになるかと思います。 成就院、たこ薬師は目黒不動門前の商店街中程にひっそりとあります。地元宮大工による山門をくぐると、目の前に本堂そして側面にお静地蔵が並び、その上に蛸の絵がかかっています。 |
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ではなぜ、たこ薬師と呼ばれるのでしょう。 開山の由来は、「入唐求法巡礼行記」(にっとうぐほうじゅんれいこうき)に記されています。 慈覚大師は承和五年から同十四年(838〜847)まで唐に渡り、たくさんの仏法を学んで日本に伝えました。 その御入唐の時、大師はみずから刻んだ薬師様の小像を持参していました。そして、日本への帰りの海路にて波風が荒れたおり、御持仏を海神に献じて何を逃れました。無事帰国した後、肥前松浦にて海が光り、薬師様の像が蛸に乗って浮かんできました。 その後、天安二年(858)目黒の地に来たおり、松浦で見たままを霊木に刻み、持仏をその体内に納め蛸薬師如来としました。 ご本尊は蛸の上に乗っています。 また別名を「多幸薬師」として福を吸い寄せる蛸なのだそうです。 |
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| お地蔵様 |
| 境内には、二代将軍秀忠公第三子、保科正之の生母お静の方が奉納した子宝、安産、出世の地蔵であるお静地蔵。橋和屋(不動門前の料亭の一つ、ハリスの通訳ヒュースケンを暗殺した薩摩藩士の会合場所だった)の早世した娘を偲んで建てた、橋和屋地蔵。また、印塔や庚申等などが有ります。 |
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おなで石 「信じて願えば何でも治る」と言われている、おなで石。今だと何だか霊感商法みたいですが...。江戸時代、松平定信もイボが取れたと書物に書いています。 晩年魚の目に悩んでいた私の祖母は、いつもおなで石で「おんころころ」とおまじないを唱えながらさすっていました。何事も信仰心の賜物で、おかげで随分良くなったと言っていました。(実は、いつも私がイボころりで軟らかくなった魚の目をかみそりで削っていたからだと...。立ち仕事で硬い足だった覚えがあります。) |
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| 矢ノ根五郎 絵馬 |
| 文化七年 鳥居清長筆 重要美術品指定。太平洋戦争の際、空襲で本堂など消失しましたが、この絵馬は偶然にも東京国立博物館に出品中で焼失を免れました。(私の父の記憶では戦前は多くの大型絵馬が奉納されていたらしい)現在、本堂でレプリカを販売しています。 |
たこ薬師はひっそりとした小さなお寺ですが千年以上の歴史があり、興味深いことがたくさんあります。また、近年ご住職により境内が整備され、多くの木々が植えられて、参拝の人々の目を休ませてくれます。 年中行事として、正月八日には薬師如来特別護摩が、また十一月十七日には秋葉大権現火祭が行われ、ご本尊の御開帳が盛大に行われます。 あなたも福を吸い寄せにいらっしゃいませんか。 |
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